Well(よい)+ being(状態)= よい状態
Well(よい)+ Being(状態)=よい状態
ウェルビーイングの定義は、1946年の世界保健機関(WHO)憲章にまで遡ります。
「健康とは、単に病気ではないという状態ではない。身体的に、精神的に、そして社会的に、すべてが満たされた(Well-being)状態にあることである」
つまり、Well-being(ウェルビーイング)とは、
身体的に良好なだけでなく、心身ともに満たされた状態を表す概念です。
単なる健康だけでなく、心身の調和や、他者との良好な関係を含む、広い意味での幸福感を意味しており、「こころ」「からだ」「社会的なつながり」が、健やかで満たされている状態を指します。「病気ではない(肉体)」「ストレスがない(精神)」だけではなく、「自分の居場所があり、他者から認められ、社会やコミュニティ(会社)に貢献できている」という実感があって初めて、人は本当の意味で「ウェルビーイング」であると言えるのです。
幸せ(Well-being)に必要な要素を、3つのモデルで可視化し実現する
■モデル1:
マーティン・セリグマン博士が提唱したPERMA(パーマ)モデル
幸福(Well-being)を持続させるためには、下記5つの要素が必要であると説いています。
<幸福(Well-being)を持続させるための5つの要素>
Positive emotion/The pleasant life(ポジティブな感情)
喜び、感謝、許しの心、希望など、前向きな気持ちを感じること。
Engagement(エンゲージメント/没頭・没入)
完全にその瞬間に没頭し、自己意識が消えるほど
特定の活動(仕事や趣味)に集中している状態
Relationships(関係性)
愛、思いやり、優しさ、共感などを軸に、
相互に支え合える人間関係、良好な繋がりがあること
Meaning(意味・意義)
人生や仕事に意義や目的意識を見出せている、所属する組織やコミュニティで、
自分が役に立ち必要とされている、大切にされていると感じる、貢献できていること。
Accomplishment(達成または成功)
職場、スポーツ、趣味など、様々な領域において目標を達成した時や、
成長を感じることで得られる充実感
■モデル2:ギャラップ社の5つの要素
ギャラップ社は、下記5つの側面からのウェルビーイングを提唱しています。
キャリア(Career Wellbeing):日々の活動(仕事や日常的な活動への満足度)
社会(Social Wellbeing):人間関係(友情や人間関係の豊かさ)
財務(Financial Wellbeing):経済的な安定・安心
身体(Physical Wellbeing):健康と活力
コミュニティ(Community Wellbeing):居住地域への帰属意識、つながり
■モデル3:幸せの4因子 前野隆司 教授
①「やってみよう」(自己実現と成長)
②「ありがとう」(つながりと感謝)
③「なんとかなる」(前向きと楽観)
④「ありのままに」(独立と自分らしさ)
いずれのモデルでも、それぞれの要素を意識し、バランス良く向上させることで、
持続的な幸福や健康(心身の良い状態)を実現できるとされています。
ウェルビーイングが注目される背景
なぜ今、ウェルビーイングが求められるのか?
<注目される背景>
■SDGs(持続可能な開発目標)との深い連関
ウェルビーイングの向上は個人の充足にとどまらず、
社会全体の持続可能性に直結しています。
目標3「すべての人に健康と福祉を」:心身の健康維持(Good Health and Well-Being)。
目標8「働きがいも経済成長も」: 生産的な雇用と人間らしい仕事(Decent Work)。
目標11「住み続けられるまちづくりを」: 衰退しがちな「社会的なつながり」の再構築。
個人のウェルビーイングを追求することは、
組織のレジリエンス(回復力)を高め、
結果として地球規模の課題解決に貢献する一歩となるのです。
■働き方の変化:
企業において、従業員の健康ややりがいを重視する「健康経営」や「ウェルビーイング経営」が、生産性向上や人材確保の観点から重要視されている。
■長期的な幸せの追求:
お金や地位など「人と比較できる幸せ(地位財)」よりも、健康や愛情など「持続する幸せ(非地位財)」を重視する考え方が広まっている。
まとめ「人を中心に据えた未来へ」
ウェルビーイング経営は一時的なブームではなく、人的資本経営(人を「資源」ではなく、価値を生む「資本」と捉え、投資する経営)や、ESG(環境・社会・ガバナンス)といった現代の経営戦略の根幹です。
かつての「モノの豊かさ」から「心の豊かさ」へ。価値観が多様化し、個々人が「自分らしい働き方」を模索する中で、企業は深刻な人材不足という課題に直面しています。
「賃金」への満足度が上昇傾向にある今こそ、私たちは次のステップとして「社会とのつながり」や「個人の意義」に目を向ける必要があります。自分自身、あるいは自社の従業員にとっての「幸せ」とは何か。その問いに向き合い、人を中心とした組織文化を築くことが、SDGsが目指す「誰一人取り残さない社会」の実現、そして企業の永続的な成長へと繋がっていくのです。
お問い合わせ
まずはウェルビーイングドック™で、組織の「現在地」を診断してみませんか?
あなたの「組織に関する悩み」を可視化し、解決に向けたプロセスを一緒に考えます。
自社の課題にまずどこから手を付けるべきかが分からないという方、「ウェルビーイング経営」にご興味をお持ちの方は、お気軽にお問い合わせください。

コメント